闇の花~2人の殺し屋~
「なんで平気で殺そうとすんだよ!別に殺さなくても…」



「何を甘いこと言ってんのよ!」


こいつは…鎖紺は殺し屋。



しかもそこらへんの雑魚とは違う。


放って置いたら、また私達の脅威になるかもしれない。



なのに…!



「それでも!…それでも、俺はこれ以上お前に人殺しをさせたくないんだ…」



ラックは顔を伏せた。



「ほんと甘いんやな。ラック」



そう言ったのは鎖紺だった。



「そんな考えで闇の世界で生き抜こうなんて甘すぎんで。

殺し屋である俺らは“負け”は“死”を意味するのは暗黙のル-ルなんや」



鎖紺の言うとおり。


闇の世界は危険な世界。


死と隣合わせの世界。



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