闇の花~2人の殺し屋~
いつ殺されたって、いつ殺したって仕方ないんだ。



その人が…私であろうと。ラックであろうと。



「…そんなのわかってる。でも……!」


「そうや。ラック。言っとったる」



ラックの言葉を遮って鎖紺は話し続ける。



「お前は…光に戻ったほうがええ」



「…は?」


ラックは意味がわからないという顔をしている。



でも私にはわかる。



きっと…この映像を見ている冷さんも。



「お前は確かに殺し屋として成功している。
けどな、お前は闇の世界には向いてないんや。

お前もそう思うやろ?ヒース」



いきなり話をふられた。



「そうなのか…?ヒース」



ラックは少し驚いて私を見た。



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