闇の花~2人の殺し屋~
「まぁな。お前と違ってたいした怪我もなかった。
あっちこっちに擦り傷や打撲はあったが山岸は入院せずに済んだんだ」



「見た目はひどいがな」と冷さんは、はははっと笑った。



「そう…」



ラックには散々、手借りたしまた何か借りを返さないと…



「とりあえず、お互い生きて帰ってこれてよかったな」



冷さんが欠伸をした。



そういえば…



「ねぇ…、冷さん。
……なんで私を助けたの?」



私は真剣な目で冷さんを見た。



冷さんの食べる手が止まった。



ラックから聞いてずっと疑問だった。



「冷さんはただの仲介人のはず。なのに、どうして…?」



すると冷さんはフッと笑った。



< 229 / 400 >

この作品をシェア

pagetop