闇の花~2人の殺し屋~
「ライらしいな」



冷さんはフッと笑った。



「とりあえず…これが今日の仕事だ」


「はい」



冷さんから資料を受け取って目を通す。



難しいことではないな。



「わかりました。行ってきます」


私は紙を離してドアに手をかけた。




「なあ、ヒース」


冷さんに呼びとめられた。



「ちゃんと話しあえよ。
ラックだって…お前のこと本気だからさ」



「……」



私は無言で部屋を出た。













夜の街を歩いて行く。


街はライトでキラキラ光っているが、すぐに私は暗い路地への中へと入った。


さっきとは違って一寸先は何も見えない『闇』になる。



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