闇の花~2人の殺し屋~
そいつと同じ、毒使いに…



すぐにライは腕をあげ、その売人を毒で殺した――



無論、犯人不明でとうの昔に時効になっている。



少し精神が幼いのは父親の虐待のなごり…




でも“復讐”を果たした今でもライは殺し屋を続けている。














「ん~…、ここが俺の居場所だからかなぁ。

いくら復讐しても俺は咎人。表の世界で生きるのは俺には眩しすぎる」


ライはフッと寂しそうに笑った。




「…やっぱり私達は似ているかもしれないわね」


私はポツリ呟いた。




「形は違うけれど幼少期に親から傷つけられたし」



それに…ライの言った「眩しすぎる」という意味、私はよくわかる。


私にとっても、表の…光の世界は眩しい。



< 317 / 400 >

この作品をシェア

pagetop