闇の花~2人の殺し屋~
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“カランッ”



「よっ、月乃」


「こんばんは、冷さん」



その晩、私はいつものように冷さんのバーの扉を開けた。



「あれ?服装がいつもとは違うな」



そう。いつもは仕事着の黒いワンピースだが今日は私服。




「えぇ。仕事着は鞄の中に入ってるわ」


私はカウンターの椅子に持ってきた鞄を置いた。



「月乃、卒業おめでとう」


冷さんがほほ笑んだ。



「…ありがとう」


私はカウンターに座った。




「どうだった?高校3年間」


「別に・・・・特に何もなかったわよ」



そういえば、なんで冷さんは私を高校に通わしたんだろう?



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