闇の花~2人の殺し屋~
はぁっと息を吐いた。


「やっと書いたのね。かして。冷さんに私から渡しておくから」



私は手を差し出した。



これで正式に解消される。




そう思ったのに---














“ビリ…ビリビリビリッ…”













ラックは何も言わず、紙をビリビリに破いてしまった。



細かく破られた紙が風にのって飛んでいく。




「なっ、何をしているの?!」



せっかく書いたのに…



ラックはそれでも何も言わず、ただ私を見ている。




やっぱりこいつは、わからない。



「仕方ない。もう1度、冷さんに紙もらってくるから」



「その必要はない」



…は?


< 382 / 400 >

この作品をシェア

pagetop