闇の花~2人の殺し屋~
「月乃!闇の世界に入るな!」




ーッ!



「何を言っているの…?私は…」



「月乃は言ってたよな?『自分の存在理由を知りたい』って」



「…えぇ」



今更、そんなことを言って何になるの?





「それなら・・・俺がなってやる!」






えっ・・・?




「俺が…月乃の存在理由になってやる!」



「なるって、どうやって…」




「俺は月乃が好き。それだけで存在理由になるだろ!」


そう言って山岸は一歩ずつ、私のほうに近づいてきた。








・・・・・・・。







何も言えない。



私、すごく動揺している。



心臓がドキドキ大きくなっている。




初めての…感覚--



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