闇の花~2人の殺し屋~
「知っています。俺に護衛をつけると言われたんです。断りましたが」



「じゃあ私達は誰の依頼で?」



私はてっきり親からだと思っていたけど。



「俺の知り合いの人です。昔から優しく接していただいて…。今回もその人の古い知り合いに頼んだとか…」



たぶん、その“古い知り合い”って冷さんなんだろうな。



「怜音、ちょっと」



一通り打ち合わせも終わり私は隣の空き部屋にラックを呼び出した。



「角島さんって御曹司には見えねぇよな~」



ラックはいつも通りだ。



「そうね。……今回の仕事、成功させなきゃね」



「どうした?なんか今日はやる気満々じゃん」



「別に…。ただ角島さんの気持ちがなんとなくわかるだけ」


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