闇の花~2人の殺し屋~
倉庫から角島さんを連れ出して近くの物置の陰に座らした。
ここなら簡単に見つからない。
「私達が出てくるまで絶対にここから出ないでください。
もしかしたら奴らの仲間も来るかもしれないんで。
それと…私達は今から護衛ではなく殺し屋ですから」
そう言って私は倉庫へ戻った。
短剣を握って走りながらワイヤーを張る。
「ラック!」
倉庫内にはほとんどの男達がすでに倒れていて、残りは10人も残っていなかった。
手際がいつもよりいい気がする。
「ヒース、角島さんは?」
「大丈夫」
「まだ仲間がいたのか!人質はどこにやった?!」
1人の男が叫んだ。
やっと気づいたんだ。遅…
「角島さんは逃がした」
そう言うとボスらしき男の顔が一気に赤くなった。