闇の花~2人の殺し屋~
この人・・・確か隣のクラスの・・・梅沢さんだっけ?
一応、この学校の生徒の顔と名前はインプットしてある。
大半は話したこともないけど。
一応、謝って廊下に散らばった紙を拾おうとしゃがんだら…
「拾わなくても大丈夫だから!」
梅沢さんは慌てて私の手を制して紙を拾って走っていった。
まるで私にその紙を見られたくなかったように。
でも私は瞬時に紙に目を通してしまった。
そして声には出さなかったけど驚いた。
だってその内容は普通の女の子が持つようなものではなかったから・・・
「あの子…」
私は走って行った梅沢さんの背中を見つめていた。