闇の花~2人の殺し屋~
ターゲットはニコニコしながらついてきている。
これから何が起こるかも知らないで。
私は近くの螺旋階段からそれを見ていた。
ある人物を見つけるために…
そして見つけた。
ラックとターゲットを建物の物陰から見ている人物を。
「あれか…」
私はすぐさまに階段からおり、その人物の後ろへと立った。
その人物は私に気づかなくてにやけながら独り言を呟いている。
「いい気味……これで私は…救われる…」
「そんなに嬉しいですか?彼女が殺されることが。
梅沢さん」
私は背後から声をかけた。
その人物はバッと振り返り、いきなり現れた私を見て驚いていた。