闇の花~2人の殺し屋~
「あなた・・誰……?」
口がわなわなと震えている。
こんな現場を見られてマズいとでも思っているのかしら?
私はいつものように微笑んだ。
「警戒しなくても大丈夫ですよ。私はあなたに依頼された殺し屋です」
「あなたが…?じゃあ、あの人は…」
梅沢さんはラックを指差した。
「あいつは私のパートナーですよ」
「・・・どうして私の名前を…?」
そう言うと目の前の人物の頭から金髪のウイッグが落ちて茶色髪が現れた。
そう。
目の前にいる人物は今まで金髪のサングラスをかけた女だった。
なのに何故、わかったって?
それは昨日、学校で梅沢さんとぶつかったときに私は見てしまった。