私 の 愛 し い 人 [ホラー]
『お‥お兄ちゃんなんてやめた方がいいですよー?!
だってご飯の食べ方は汚いし、寝坊はするし、いーっつも父親面して!
もっとかっこよくて優しいお兄ちゃんがよかった〜』

わざと残念そうに笑いながら言う星愛。

『‥‥‥‥んな事思ってたのか』

突然、低い声で話す琉輝星に星愛は驚く。

『え‥‥?』

『ちょ‥琉輝星?』

雪梛は琉輝星の肩に手を置きながら名前を呼んだが次の瞬間、琉輝星は声を荒あげながら怒った。

『こんな事言いたくねぇけどな!
親父とお袋が死んで誰が育ててやったと思ってやがんだ!!

皆が遊んでても‥働かなきゃいけねぇし!お前を一人にしとくのも可哀相だと思って飲み会も‥遊びも‥‥!
お前のために我慢してたんだぞ!!

最初に言っただろ?!
"大事な人だ"って!!
なのに‥なんで応援しようとか思わねぇんだよ!』
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