キミがくれた光
ゲームセンターの片隅で、涙を流すかわいい女の子。
私とは正反対のタイプ。
ごめんなさいなんてさ。
殴ればいいのに。
いい子ぶっちゃって。
あいつの隣で、けなげに涙を見せたあの子は、きっとこれからもあいつの隣にいる。
真っ黒な髪で、真面目そうな清純な女の子。
本気の彼女は私じゃなく、あの子。
信じた私がバカだった。
最初にあいつと会ったのは、
友達と一緒に洋服を買いに行った帰りだった。
声をかけてきたあいつは慣れた口調のわりには、照れた顔がかわいかった。
遊んでそうだよね、なんて言いながら……
私は、心の中で思った。
“この人かっこいい”って。
ちょうど、不良漫画にハマっていたからかもしれない。
茶色い髪とか、トランクス丸見えの制服のズボンとか、ピアスとか、全部がかっこよく見えた。