天然彼女の愛し方(完全版)



『…~!』

『~~…』



…最近付き合っているという噂まで流れている

春華と零夜とか言う男


昼休みは俺へのあてつけの様に中庭に2人でいる



優香とはまあまあ仲が良いから春華の事を聞けると思って何回か電話とかメールとかしてみたたけど


…ことごとく無視されている



『春華のことを振るなんてありえない!
そんな奴記憶から抹消してしまえ!』


…たぶん春華にもこんなことを吹き込まれているに違いない

まあ、そんなさばさばした奴だからまあまあ仲が良いんだけど



だからあれも…

『あんたは新しい恋に進むべきよ!』
とか言って優香が仕向けたものだと思いたい…


だけど

あんな男の隣で笑う春華なんか




…見たくねえよ






もう一生
春華以上の女なんて現れない

そう思えるほど本気だった




…いや、今も本気なんだけど

俺から振っといてそんなこと言えねえなって思って



だって今も


春華の姿が見られるだけでうんざりするほど退屈な空間から抜け出せたと思い込める



俺、ウザ…




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