病んでいても愛したい。


(二)


解離性同一性障害。


それから、派生たる色々の精神病を神楽は持っていた。


神楽の中には今現在七人の“人格”がいる。


多重人格とも言われる精神病。


弱かった神楽は。

現実が嫌いで、人間が嫌いで、世界が嫌い。


そうして一番嫌いなのは“自分”というそんな人。


自分が嫌いだから、憎いから、殺したいから、神楽は己を殺害する。


そんな人をよく私が愛せたなと思われるかもしれないが、私も自傷をする子だったから傷を持つ人は好きだった。


神楽ほどじゃない、痕すらも残らない小さな傷。


学生時代の過ちと、就職した時にまた人間破綻したときの自傷だ。


今になってはバイトとなり、前みたいなことにはならないし。


私には私よりも悲しい人がいたから、弱くなっちゃいけないと思った。


< 12 / 127 >

この作品をシェア

pagetop