病んでいても愛したい。
とは言っても、私の弱い部分は神楽が食べていた。
己自身に意味を持たない。生きる意味ばかりを探して。生きている自覚がない虚ろな現実をさまよった私が見つけた、“こんな私を愛してくれる人”。
神楽は私にとって必要な存在で、ずっとそばにいたい。
それが私の気持ちだけど、神楽は“それ以上の気持ち”だった。
私以上に傷ついている人は、私以上に誰かを求めている。
「良かったね、あまり深くないみたいで」
「ギリッギリッらしかったけどな」
病院帰り。まだ“深”の彼と一緒に神楽の部屋に帰ってきた。
痛み止めやら、包帯やらが詰まった袋を床に置き、今度はソファーに座る深。
足組んで、包帯がしてある左腕をさすっている。