病んでいても愛したい。


「でも……」


「神田さ、心配しすぎだって。つうか、バイト休んでまで来る必要ねえから」


深がカップを置く。

きつい眼差しは強気の深の目。

それが私を見ていた。


「お前はあいつを甘やかしすぎんだよ、もちっと突き放すとかした方がいいって」


厳しい言葉だ。
私ではなく、神楽に対しての。


「そうしたら、また神楽は死に急ぐよ。神楽死んだら、深も死ぬけどいいの」


「嫌だけどさ……。いいや、嫌じゃないか。俺もあいつみたいに死に急ぎたいから」


ポリポリと頭をかいて、目をそらされた。


「なに、俺さ、別に生きようとも死のうともどっちでもいい。だから、神楽に全部任してる。ま、俺の時に死ぬのは嫌だから、今日みたく応急処置ぐらいはするし」


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