病んでいても愛したい。


(二)


「おい、神田。おいってば!」


次の目覚ましは随分と荒々しいものだった。


目を開ける。

そこには私の顔を覗く神楽。


「なにこれ、どうなっちゃってんの!」


「……はあ」


ため息一つした上体をあげた。


彼が私が起きるのと入れ違いで身を引く。何故か、彼はベッド横に立っていた。


辺りは明るい。
カーテン閉まっているから微かにだけど、時計見れば午前五時だった。早すぎる。


こきこき首と腕が鳴る。


「神楽に起こされたかった……」


「おまっ、傷つくぞそれ。つうか、また俺の質問飛ばしてる」


「ごめん、聞いてなかった。寝て起きたばっかりだから」


「……腕にそれつけてて普通って、なに俺が出ない方がマジで良かったか」


< 32 / 127 >

この作品をシェア

pagetop