病んでいても愛したい。
(二)
「おい、神田。おいってば!」
次の目覚ましは随分と荒々しいものだった。
目を開ける。
そこには私の顔を覗く神楽。
「なにこれ、どうなっちゃってんの!」
「……はあ」
ため息一つした上体をあげた。
彼が私が起きるのと入れ違いで身を引く。何故か、彼はベッド横に立っていた。
辺りは明るい。
カーテン閉まっているから微かにだけど、時計見れば午前五時だった。早すぎる。
こきこき首と腕が鳴る。
「神楽に起こされたかった……」
「おまっ、傷つくぞそれ。つうか、また俺の質問飛ばしてる」
「ごめん、聞いてなかった。寝て起きたばっかりだから」
「……腕にそれつけてて普通って、なに俺が出ない方がマジで良かったか」