修学旅行★幼なじみと甘いキス

「あ、あれは…っ
直哉くんたちが遊びに来るって決まったのはホント、いきなりだったっていうか!
その、色々と事情があって……」


“実はね、今夜の消灯後、1班の男子たちを全員、ウチらの部屋に呼んで、
みんなで集まろうって話なの”


そういうわたしだって
まさかあの直哉くんたちがこんな夜遅くに
しかも、女子たちだけしかいない一つの部屋に大勢で訪問しにやって来るなんて思いもしなかったし、


そもそもあさみちゃん達からその話しを聞かされたのは夕食の時間帯で。

わたしが翔に、直哉くんからは何も言われてないっていう事を説明したのは
まだその少し前の夕暮れ時だったから。


実際それで、わたしが翔に直接話して説明したことと

今のこの状況が完全に食い違ってしまってるのは、たぶん仕方がないことなんだ……。


でもそんなの翔本人にとっては知ったこっちゃないだろうし

事前にわたしが訂正していれば良かったことで…。


翔の立場にしてみれば
わたしがただ単純にウソをついたんだと決め付けられてもしょうがないと思う。


…確かに、そうかもしれないけど

でも、だからって…


「翔には関係ないじゃん…!」


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