修学旅行★幼なじみと甘いキス
「…これで掴まれんだろ」

「あっ……」

「早くしろよ。待っててやるから」


わたしの顔を一瞬見るなり、フイと前を向き直した翔。


手があいたことで、わたしが背中に掴まるのを待っているのか

一人ハンドルを握りしめたまま、ジッとしている。


「……」


そんな翔の姿を前に

わたしはいつの間にか、何も言えなくなっていて。

昨日みたいに反抗することも出来なくて。


しばらくのあいだ何度も迷ったあと


わたしはおそるおそる、手をまわし


「…っ…」



ギュッ…と、翔の腰にしがみついた。
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