修学旅行★幼なじみと甘いキス
その瞬間、翔がペダルを大きく踏む音がして


翔の運転する自転車は、後ろにわたしを乗せたまま


学校の門を抜け

風を切るように

ぐんぐん進む。



「!は、はや…」


まるで一回押すごとに見えるものが違う、特殊なレンズみたく

次々と早い速度で移り変わる、目の前の景色に


わたしがあわてて身を乗り出しても

翔の広い背中に視界が隠され、前が見えなくて。


翔の後ろに掴まったまま
座っているしか出来ないわたしは


さっきよりも強く、ぎゅうっとしがみついた。
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