【完】アニキ、ときどきキス
kiss5 *穂高の気持ち*
『穂高が、今日は学校を休みたいと言っています』


しばらくの沈黙のあと、穂高の母親が重苦しく口を開いた。


「はい。どこか具合でも?」


『あなた・・・原因はあなたですよ!?
よくも知らないふりを・・・・・・!』


突然穂高の母親の口調が強くなる。


「え?私が原因?」


『全部、穂高から話は聞いているんですよ!
あなた、昨日穂高を押し倒して怪我をさせたそうじゃないですか!
大きなアザが出きて・・・うちの大切な娘に!』


「え!?」


何のことか分からない。


私は頭が真っ白になった。



だって昨日の穂高はとっても素直で、久しぶりに話して・・・それで・・・・・・。


分からない。


何がどうなっているのか。


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