ヒレン
「チコ、チコ。少しでいいから起きろ。薬飲んだらまた寝ていいから」



その問いかけに薄っすらと目をあけて真のほうを見た





「……う…ん」



起き上がった智子に取り出した薬と口の開いたペットボトルの水を渡した。



「ちゃんと飲んだか?」



真の問いに智子は頷くとペットボトルを真に渡し、また横になった。



「抗生物質と解熱剤。多分眠くなってくると思うからゆっくり寝ろ。おやすみ」




「う…ん。あり…が…とう」



言い終わらないうちに智子は意識を手放した


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