ぴゅあ☆プリンス


…考えてみればそうかも。


怖がってたし、警戒してたし、……あんま目合わせてくれなかったし。


それはあたしだけにじゃなかったなら。ちょっと安心したかも…。





でも―――…


少し、悲しいよね…




しゅん、と落ち込んで俯くあたしにため息を吐いた蒼はポンポンと頭を撫でてくる。


「落ち込むな金髪頭」

「…うっさい」

「オレンジのメッシュ引っこ抜くよ」

「やれるもんならやってみな」


体育座りで落ち込み続けるあたしの横で、暫く静かにあたしの髪の毛で遊んでた蒼だけど、


飽きたのか顔を覗き込んでくる。


「らしくねぇな朱夏」

「だってさ、だって…」




好きなんだもん――…

すごく。

すごく、すごく…




「…協力してやっから、元気だせ」

「ん…ありがと」


ゆっくりと顔を上げて蒼を見れば、安心した顔で満足げに微笑んでる。




「あーあ…あの子と仲良くなれるかなあ…」

「ま、それはあいつ次第だな」


ですよねえー…


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