ぴゅあ☆プリンス
「聞いてよ蒼ー!!」
「はいはい」
その次の日、あたしは蒼に相談するために藤井家を訪れた。
蒼の部屋に行き、本人がいることを確認したあたしは早足で駆け寄った。
「あたし嫌われてるのかな?」
全て話終えて、はぁ…と力無くため息を吐きながら蒼を見る。
「…まぁ。そんなもんだろ、あいつは」
「ん。どういう意味」
意味深な言葉を呟く蒼を不思議に思い、きょとんと首を傾げる。
「女嫌いなんだよあいつ」
「え」
「それに人見知りだしな」
頷きながら、もったいねぇよなーと付け足した蒼は小さく笑って携帯に視線を移した。
女嫌いに…人見知り、か。