ぴゅあ☆プリンス
男の子を黒猫だと思えばさっきの視線も何となく分かるかも。
探るような警戒するような、怯えてるような。そんな不思議な視線だった。
「……ねこ」
「は?」
「あ!!ううん、なんでもないっ」
口に出しちゃっていたことを反省しながら蒼を見れば「あ、」と声を出した。
「なに?」
「こいつの飲み物持ってくる。少し遅くなるからなんか2人で話してて」
「えっ…!?」
無理!!ちょっと待って!!
そんな視線を投げ掛ければ、妖しくニッと口端を上げた蒼は無言でドアを閉めた。
どうしよう。どうしようどうしよう!!
