オオカミなんか
怖くないっ!!
アタシは
ますます、何にも考えらんなくなって
何て返事するか考えてるうちに、数学の授業が終わってしまった。
うひー(泣)
意識の遠い彼方、
授業終わりのチャイムが鳴ってるような気はするんだけど
アタシからはため息しか出てこない。
何か、超ー気が重いんですけど。
アタシは起立、礼を終えると
両手で頭を抱えて机に顔を伏せた。
「…さん」
「カワノさん!」
「はいぃぃっ!」
アタシは
ガッターンと椅子を跳ね飛ばして、気をつけの姿勢で立ち上がった。