オオカミなんか
怖くないっ!!
ふと、正面を見ると
学級委員の紺野(♂・17歳)が立ってた。
アタシと
あんま身長変わんないらしく、目線が同じくらいの高さだ。
アタシみたいなタイプは苦手なのか分厚い眼鏡の下で、目が泳いでいる。
アタシは
安心したのと、気が抜けたので
またもや、頭からぷしゅ~と空気を抜きつつ
紺野をにらんだ。
「なに?」
紺野は、びびってんのかおどおどしながら
眼鏡をズリ上げる。
「あ、あの
生物のレポート、出てないのカワノさんだけなんですけど」
「で?」
アタシは、威圧感を与えるため
腕組みしながら、紺野に対して斜めにかまえる。