オオカミなんか
怖くないっ!!
「………わかりました」
紺野は、ガックリと肩を落とし
すごすごと、自分の席へと戻った。
ちょっとだけ
紺野をかわいそうに思ったけど
生物のレポートを書くなんて
そんなヒマ、アタシにはないっっ!!
昼休み、タツと顔を合わせることを思うと
溶けちゃいそうに
気が重い。
サボっちゃおうかと
考えてる間に
四限目の
授業開始のチャイムが
鳴って
教科書を小脇に抱えた
増田ババァが
気取った足取りで
教室に入ってきた。