オオカミなんか
怖くないっ!!
「委員長、適当に書いて出してよ」
アタシは、にぃっこり
笑ってみせた。
「適当………って
言われましても……」
「適当でイイんだってば(怒)」
アタシは、声のトーンを落として、すごんでみせる。
「筆跡とか、違うし…」
胸の前で、もじもじ指を動かす紺野にイラついたアタシは
トドメを刺す。
「だ・か・ら
適当っつってんじゃん」
五秒くらい
紺野と見つめ合ったかもしんない、が
この戦い
アタシが勝ったようだ。