ソレデモワタシハアナタヲアイス
「ごめん、真由子。もうギブ」
私はとうとう敗北宣言をした。
こんなに余裕の無い自分は初めてだった。
何をどうしたら良いかまったくもって分からない。
真由子は私を落ち着かせようと気を遣ったのか、他の話題は続けずにまた明日ねと電話を切った。
自分のいつもの部屋がやたらと静かに感じる。
よく耳を澄ませば、アナログ時計の秒針の動く音がしっかり聞こえていた。
私はベッドに仰向けになって天井を見つめた。
―――相手が空人だから悩んでる?―――
真由子の質問を今度は自分で自分にぶつけてみた。
気付けば秒針の動く音よりも私の心臓の音の方がうるさくなっていた。
私はとうとう敗北宣言をした。
こんなに余裕の無い自分は初めてだった。
何をどうしたら良いかまったくもって分からない。
真由子は私を落ち着かせようと気を遣ったのか、他の話題は続けずにまた明日ねと電話を切った。
自分のいつもの部屋がやたらと静かに感じる。
よく耳を澄ませば、アナログ時計の秒針の動く音がしっかり聞こえていた。
私はベッドに仰向けになって天井を見つめた。
―――相手が空人だから悩んでる?―――
真由子の質問を今度は自分で自分にぶつけてみた。
気付けば秒針の動く音よりも私の心臓の音の方がうるさくなっていた。