不器用なカノジョ。





「あれ?なんか俊輔、元気になってねぇ?」


トイレから戻ってきた慎太郎と純。

純は俺の顔を指さして言う。



「……っ?!

ゆ、指さすなっ!」


今、全身の毛が逆立ったぞ、おい!


「はあ?なんでだよ?」

純は不思議顔。

その横で不敵に笑うコイツ…


「あ、先端恐怖症だろ、俊輔」


ぬわぁぁああぁぁー!!!

1番バレたくない慎太郎にバレたぁ!!!



「う、うっせ!

文句あっか?!」


強気で返すと、



「……っ!

だからっ!やめろ!!」


慌てて目を覆い隠した。


だって、俺に

慎太郎、純、健の人差し指が向かっていたんだから。



コ、コイツらぁー!

人の弱味につけこむなんて卑怯な真似をー!!








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