私を愛して

―――
 「こちらはいかがでしょう。今の季節は寒い季節でもありますし、少し暑いかなと感じる季節でもありますので…」

 「うん」


なあに?

ここ。

私のしってる靴もあるけど


長い靴に


ヒールが高い靴。

 「パンプ!」

 「あ?」

 「コレ何?!」

 「サンダル」

 「これは?!」


定員さんが持っている靴を私は指す


 「ブーツ」

パンプはため息をつき、私がなにも知らないことになれたようだった。
もうすでにわたしの目を見ずに普通に応えてる。怖い顔も、驚いた顔もしない。
 ただ、楽しそうだった。


…ぶーつ?



ぶーつって何?



 「あー…それにします。23あります?」

 「はい。こちらでよろしいですか?」

 「はいていきますんで」

 「かしこまりました」


値札が取られて、目の前に置かれたブーツ。



 「?」

 「こうはくんだよ」




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