霊務
【ヤツらとの戦い!ー5】


「キャハハハ!
ホンットこのドラマ
サイコッ!!」










職員室の一室で
礼子はテレビを見ていて
大笑いをしている。







「この「豚バラ肉と
チンピラ奥さん2」
は面白いわ!

あの、ブタ夫の腹に
桜餅のあんかけが垂れた
瞬間なんて…
プクククク~!!」








ワケの分からないことを
口走り、
礼子は1人でウケていた









すっかり礼子姫は
ヤツらのことを
忘れているご様子。








終始ご機嫌でいた。








「あ~来週が
気になるわあ~

さて……
ドラマも終わったし、
暇ねえ…
秋も近いし
本でも読もうかな?」








あらら。

完璧忘れてますよ
この子。










「う~ん
どの本がいいかな?
「あの空の向こうに」?
ダメダメ
私冒険ものは嫌いよ
女の子だもん。


あ!!
恋愛小説あるじゃない!
「エガオサク」とか
面白そう!」









読書には
この廃校はもってこい。


静かに自分の時間を
過ごせるからだ。







でも何か大事なことを
忘れてるような…









「あ!!!」










すると、その瞬間
礼子は立ち上がった。









何か大切な事を思い
出したようだ!









「そうだ!私…!」










そうそう、ヤツらを倒さなきゃ!









「読書用のお菓子
食べなきゃ!」









そっちかよ
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