霊務
第九死 礼子
【礼子君ー1】


ここはA棟の廊下。






みんな霊が集まり
生きていたことに
大喜びだ!!









「本当にありがとう。
アンタは最強だよ」







サキは礼子に握手をした








オッサンはメガネを
クイクイさせている。








「全く…
一体どれだけの
人間を脅かしてレベルを
上げたのか……
悪魔だよ全く…」








全く全くと
うるさくブツブツ
言っている。








ホント、
3日で社長なんて
ありえない…







ん…?







「おい、礼子君…?
君、透けてないか?」






礼子の体は普通の霊より
薄くなっている。








「え!透けてる?
スカート覗かないでよ
ドスケベ!!」








「誰が覗くか」








そんなセクハラ騒動の中

奥から1人の部下が
走り込んできた。








「あ!!!姉御~~!!!!
大変です~~!!!!」








それは、
ヤツらとの戦いの前に
使いを出した霊であった








サキは札の効かない
礼子はおかしいと思い、

部下に礼子の素性を
調べてもらうように
使いを出したのだ。

(お経も
効かなかったしね)








「どうした?!」








サキは駆け寄ると、
部下は息を切らしながら
報告をした。









「あ、あの!!
じ、実は!!!
兄貴は…!兄貴は…!」
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