霊務
【礼子と愉快な仲間達ー4】



「サキ姉御!!」






先程まで怯えていた霊達が、急にドッと沸いた。






「フフ、
お前達落ち着きな
今、この小娘を料理して
やるから」






その女は、チラっと礼子を見る。





「……あんた…
新人のようだけど、随分
ハシャいでくれてる
みたいだね」






そんな言葉も聞こえて
いないかのように、
礼子は必死に踏ん張っている。







「んぎぎぎ……
どうしても動かない…」







「……(パチン!)」






女が指を鳴らすと、
礼子はやっと動けるように
なった。






「うわっと…
体が動ける………
なんだったんだろ…?」






「あんた…「金縛り」を知らないのかい?
本当に校内担当の霊?」






「金縛り?へえ今のが!
凄い!!」






礼子は大喜びで拍手を
しだした。






「…なんなのこの子…」
< 25 / 264 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop