霊務
【有り得ないー3】


「礼子君!!
ダメじゃないか
こんな恐ろしいこと!」









「違うよ、
あの運転手がポイ捨て
したから悪人なんだよ?
あたしは正義の味方!
エッヘン!!」









………

この大惨事を見て
正義の味方と
ほざくとは…



いや、どちらかと言うと
悪魔の手先の方が
合ってる。









「こんな朝っぱから
恐ろしい子だ…」









「いいの、いいの。
ほら、誰も死んでない
みたいだし」









確かに事故はデカいが、
死亡者が出てないのが
幸い。








しかし、
霊は昼間霊力が下がると
言うのに、
あんなに金縛りが
効くなんて…









礼子の底知れぬ霊力に
オッサンは賭けに出た。










「礼子君。
ずっと君をつけてきたが

君に全てを教えて
あげよう」
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