霊務
【有り得ないー11】

「やあ!やあ!やあ!」




特殊能力の使えるように
なった礼子は、
公園に来て
能力の練習をしている。




もうかれこれ
6時間も練習しており、
未だに自分の能力が
分からないでいた。




「ハッハッハ!
流石の礼子君も、
特殊能力だけは
手こずっている
みたいだね!」




先程から、
いろんなイメージを
考えているが、
なかなか能力が
出ないようだ。




だけど、
諦めずに礼子は
頑張っている。

変なとこで
頑張り屋さんだ…




だが、
もうすぐ夕方を迎える
時間帯。

対決の時は、
静かに近付いていた。




「オッサン。
もう少ししたら、
また街に出て人間共を
恐怖のどん底に落とす
つもりだけど、
オッサンは
レベル上げないの?」




普通に悪魔の王が
言うようなセリフを
吐きながら、
礼子は尋ねた。




「……悪いけど私は
戦いに参加できない…

それに、
私なんかが参加しても、
勝てるハズはない…」




やはりオッサンは
社長が怖かった!!




「いいオッサン?
大いなる力を持つ者は
大いなる責任を伴うん
だよ?」




どっかで聞いたことある
セリフを……




「…とゆうか私に
大いなる力ないから!」




ツッコミのキレだけは
一番スゴいが…




オッサンは礼子に背を
向けると、
ゆっくり歩き出した。




「とにかく私は逃げるよ

礼子君も危なくなったら
逃げるんだよ!
いいね!!」




そう言い残し、
オッサンは去って
しまった。




遊び道具のオモチャが
いなくなった礼子は、
つまんなそう。




「ま、いいや。
フフフ
悪い霊達なんて、
このセーラームーンが
ブッ殺してあげますわ」




「そんなセーラームーン
恐いから」




オッサンは去りながら
遠くで突っ込んだ
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