霊務
第六死 月夜
【バカ再びー1】


日も沈み、
いよいよ夜がやって来た







月夜の光が、
うっすらと廃校を
不気味に照らす。









「さあ、あんたら!
気合い入れるよ!」








サキがそう言うと、
霊達はオー!!っと
叫んだ。









「お、あれは兄貴!?」








暗闇から礼子がやって
きた。








「お待た!
ねえねえ、
お菓子必要かな?
ローソンで
買えなくってさ」








修学旅行か!



…とオッサンのツッコミ
もなく、
サキは話を進めた。








「いよいよ戦いだねえ…
どうだい?
レベル6の能力には
だいぶ慣れたかい?」









そう言うと礼子は、
力こぶを作って見せる。









「エッヘン完璧!
しかも、レベル7に昇級
できたんだ」









「うそぉ!!!」










サキの驚きに、
礼子は満面の笑みを
浮かべる。










これは、他の霊達の
勢いにも効果があった。









「うおおおお!!!
頼りになるぜ兄貴!!
これはもしかすると、
本当に追っ払えるかも!」









全員に
闘志の火が付いた!
< 98 / 264 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop