【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜
しばらくして、架唏琉ははっとし、
「えぇ!?返事はっ!?」
身を乗り出して、私にグイッと近付いてきた。
「返事は……まだ。なんか、私自身でもどうしたらいいかよくわからなくて。…私が誰を好きなのかもわからないし」
そう言いながら、つい俯いてしまう。
すると架唏琉の腕が肩に回され、
「だぁ〜いじょ〜ぶ!昴ねぇのペースでいいよ。きっと皆と過ごしていけば、人を好きって気持ちが自分自身に自然と伝わってくるはずだから。誰をなんてまだわからなくていい。答えは案外すぐそこかもよ?」
にっこり笑う架唏琉。
たまに、こんないいこと言うんだよな…私の弟は。
私は架唏琉の頭の上に手を置き、優しく撫でた。
「ありがとう」
そして満面の笑みでお礼を言った。
「へへっ…」
照れ顔可愛いなぁ。
和やかなムードが私達を取り巻いている。
「おい」
それをぶち壊す奴が現れた。