【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜

しばらくして、架唏琉ははっとし、

「えぇ!?返事はっ!?」

身を乗り出して、私にグイッと近付いてきた。

「返事は……まだ。なんか、私自身でもどうしたらいいかよくわからなくて。…私が誰を好きなのかもわからないし」

そう言いながら、つい俯いてしまう。

すると架唏琉の腕が肩に回され、

「だぁ〜いじょ〜ぶ!昴ねぇのペースでいいよ。きっと皆と過ごしていけば、人を好きって気持ちが自分自身に自然と伝わってくるはずだから。誰をなんてまだわからなくていい。答えは案外すぐそこかもよ?」

にっこり笑う架唏琉。

たまに、こんないいこと言うんだよな…私の弟は。

私は架唏琉の頭の上に手を置き、優しく撫でた。

「ありがとう」

そして満面の笑みでお礼を言った。

「へへっ…」

照れ顔可愛いなぁ。

和やかなムードが私達を取り巻いている。





「おい」

それをぶち壊す奴が現れた。



< 287 / 460 >

この作品をシェア

pagetop