【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜
…………はい?
「何のこと?」
架唏琉が何故いきなりそんなことを言い出したのかがわからなかった。
「何のことって……別に、何のことでもないんだけど…ただ、昴ねぇは誰を好きなんだろうと思ってさ」
「誰を?誰かじゃなくて誰を、なの?」
「そうだよ。誰を?」
………誰を?
私には、まだ誰も浮かばなかった。
かすかに辰志の顔が浮かんだけど…きっと『好き』だと言われたからだと思う。
「誰か浮かんだ?」
「うん、辰志。だけど辰志からは、もう好きって言われてるから」
私の言葉に、ポカンとする架唏琉。