師匠はコスプレ☆メイ探偵
 頭のいいミドリ先輩は、類の目から、湯佐への嫌悪感をしっかっり読み取ってくれたらしい。

「あら、そんなのよくってよ。

あたしだって同族だもの。

ああ嫌だ。

オトコが一緒の職場にいるってだけでも虫唾が走るわ」

 両手で自分の腕をさすりながら言った。

 目の会った他の男性社員には、ぺロッと舌を出して見せた

 湯佐の目に、絶望がよぎった。

 湯佐は職場恋愛に憧れているらしくて、女性社員と見たら、必ずコナをかけてくる厄介なヤツなのだ。

そんな湯佐が、同じ開発室の紅二点の類とミドリに裏切られたのだ。

 というか、裏切ったなんて思われることがおこがましいくらい、湯佐とは親しくしていなかった。

 
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