+.永遠の花.+
僕が顔を上げると
スタッフの人がビックリした顔で
僕たちのほうを見てる。
たぶんみんなは今のこの図と
逆のことを想像してたんだと思う。
一之瀬さんもびっくりしていた。
さっきまでムカついていたけど
そんなことどうでもよくなって
僕は一之瀬さんに抱きついた。
「おかえりー」
一之瀬さんは優しく僕の頭を
なでてくれた。
そのことに安心して僕は
また涙が落ちた。
「え…しょ、翔太くん!?」
「ばかばかばかっ!!…ヒクッ…怖かったんだからあー…ッ」