心から好きと言って【完】
私は康太を好きになれない。
私は・・・、
「・・・私は・・・将が・・・・好き・・・・なのっ・・・・・」
恋って怖いよ。
人をこんなに変えちゃう。
恋なんて・・・・、
恋なんて・・・・・。
「・・・・留果・・・・?」
「・・・・」
すごく低くて怖い声。
康太が壊れた人形みたいに私を見てる。
「・・・そいつの名前・・・言うなよ・・・留果を苦しめる奴だろ・・・?なぁ?」
「・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・・」
そしたら、康太はいきなり笑い出した。
壊れたおもちゃみたいに。
「・・・・そいつ、留果の中から消せばイイ・・・?」