光のカケラ
何回か着信あったけど、
今日の仕返しとして出なかった。
出たくなかった。
そんなに嫌なら、
そんなこと言うほうがおかしいんだよ。
…ふん、しーらっない。
あたしが1人で歩いてると後ろに気配を感じた。
だから立ち止まった。
「誰よ?」
色んなことでイライラしてんのに
これ以上イライラさせないで下さい。
「さすがっすね、綺ちゃんは」
聞き覚えのある声だった。
振り替えると、今日いた大樹ってやつがいた。