光のカケラ





お昼になり、お弁当を忘れたことに気づく。



「ごめん、購買行ってくるね」



あたしは財布と携帯を持って
購買へ走った。
購買でミックスジュースだけを買い、また歩き始めた。



榎「あ、綺ちゃん」



榎久の声がした。
声のするほうを見ると、榎久と昴だった。
いつもと変わらぬ景色。



昴「おめー、それしか食わねえのかよ」



デコピンされた…。
しかも容赦なく…



榎「綺ちゃん、その手…」



「あ、これね家の階段から落ちただけw」



心のドアに1つの南京錠をかけて無理矢理蓋をした。



昴「…恋が心配してたぞ。
あいつなんも食わねえって…それに・・・



「ごめん!!あたし急いでるから」



また逃げた。
自分で作った壁に堪えられなかった。
いつかあたしが…
みんなの笑顔を奪ってしまうんじゃないかと…。



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