光のカケラ
5時間目はサボり。
あたしの定番保健室に行った。
中に入ると榎久と昴がいた。
榎「…綺ちゃんがサボりなんて珍しいね」
あたしは2人と
1度も目を合わさずベッドにうずくまる。
布団の中で涙を流す。
昴「…綺、なんかあったか?」
物音1つない保健室で昴の声が響く。
「…あたし……何でもない」
また喉でつまった。
昴「なんだ言え」
いつもと違う昴。
「…だから何でもないって」
震える手首。
混乱しはじめた頭。
昴「言え」
「…だから大したことじゃないからいいよ…」
溢れそうになる涙。