光のカケラ



昴「じゃあこれは何だよ?」



昴はあたしのリスカの傷をめくった。



…やばいっ!!
ゆっくりと包帯から出てくる赤黒い火傷のような傷痕。
手を隠そうとしたけど昴の手は許してくれなかった。



榎「綺ちゃん…それ!!」



…見られた…。
あたしはドアを飛び出した。
ばれたくなかった。
誰も愛してくれなくなるんじゃないかと…。
怖かった。



走ってるのに遅い。
身体が重い…。



昴「綺…!!」



あたしの手は昴に捕まれた。
その途端、視界が真っ暗になった


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